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数々の号泣ポイントにサイドストーリーまで…秀逸すぎる脚本はあっぱれ
通常韓国ドラマを見ていてもさすがに号泣することは稀で、あっても結末近くの1回がほとんど。
ところがこの『トッケビ』を通して見ていると、そんな号泣ポイントがいくつも登場、何回泣かされるんだ…と泣き疲れ果てていました(笑)
最終回で泣くのはもちろんのこと、途中にも嗚咽するほど泣くシーンが散りばめられています。
まずこのシーン、トッケビの900年の命が終わり無に還るシーンです…
何度見ても泣けます、何がって、ウンタクの泣きの演技がたまらない!
彼女の演技力の凄まじさを見せつけられた最初のシーンでもあり、もらい泣きしない人はいないのではないでしょうか。
その後も、トッケビの存在を忘れていた彼女が思い出したケベックでのシーンも、ウンタクの叫びに涙しました。
https://m.blog.naver.com/rolypolys/220917167122
高校生の役から、トッケビが消えた9年後大人になるまでを幅広く演じたキムゴウン、もうヒロインは彼女以外には考えられないというほどに視聴者に強烈な印象を与えています。
サラによく考えてあるな~と感心したのが、死神が迎える死者たちのサイドストーリー。
死後の世界がどうなのかわからないけれども、それぞれに人生があり物語があり、死後は身分の差もなく悪人は罰せられ、こんな空間があったら素敵だなと思わせてくれました。
https://blog.naver.com/resource2/222092507772
一筋縄ではいかない、多くの登場人物の物語が前世や現世とたくさん絡み合い伏線が大量に散りばめられたものすごい脚本。
初めて見た時にはわからなかったことも何度か見返すうちにどんどん理解できるようになり、何度見返しても新しい発見や学びのあるドラマでした。
こんなドラマ今まで出会ったことがない!!
ただのハッピーエンドなんかでは終わらせない!綿密で巧妙なエンディング
最終回で、現代に戻ってきたトッケビと記憶が戻ったウンタクは無事に結婚。
これまで神の定めた運命に翻弄された2人の愛がようやく実り、このままハッピーエンドを迎える…そう思ったのですが、この超大作がそんな簡単に終わるはずがありませんでした。
まさかの大どんでん返しで、ウンタクが幼稚園児たちをかばう形でこの世を去ってしまいます。
どこまで神はウンタクとトッケビに過酷な運命を背負わせたいんだ…と見ている私が神を恨んでしまいたくなるほど。
死神に迎えられたウンタクを見てトッケビの号泣するシーンは忘れられません…。
それでもウンタクは自分の運命を受け入れ、前世を忘れるお茶を飲まずウンタクの記憶を持ったままあの世へ旅立っていきます。
結局輪廻転生し再び生まれてきたウンタクは違う名前でトッケビと再会、2人は微笑み合う…という結末。
http://blog.jinbo.net/manito/290
http://blog.jinbo.net/manito/290
ハッピーエンドではあるのですが、でも生まれ変わったその少女はウンタクではなくて…うん、複雑!
嬉しいけれどもどこか切ない、しかし脚本としては完璧すぎるエンディングを迎えました。
最後にウンタクは死なないといけなかったのか、そのままハッピーエンドじゃ駄目だったのか…と何度も考えたのですが、それではだめなんですよね。
そもそもウンタクは生まれてこなかったはずの命で、トッケビが救ったことでこの世に生を受けた奇跡でした。
「完全数である0に最も近い未完の神の数字9、その歳にまた死神に会うだろう」という死神の言葉通り、その後も9歳、19歳、29歳と9がつく年に危険に晒されるウンタクは、初めから存在してはいけない存在で、こうなってしまう運命だったんです。
なんて巧妙な脚本なんだとここでもまた感動、こんな話をゼロから作り出せる脚本家さんは天才ですね。
先ほども言ったように、見返せば見返すほどに数々の伏線が散りばめられていて、それもすべてしっかり回収されていて筋が通っており、こんな見事な作品は後にも先にもないのではないでしょうか。
ファンタジー要素満載ながら、生と死について深く考えさせられる本作品。
涙あり笑いあり感動ありで一気に惹き込まれるトッケビの世界、すべての人に胸を張っておすすめしたい最高のドラマでした。