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『輝く星のターミナル』のネタバレ
職場で再会したスヨンとイヌは昔、再婚した両親の連れ子同士で義理の兄弟でした。
しかしそんな両親も離婚し他人に戻った2人でしたが、スヨンはイヌにとても懐き度々イヌの家を訪れていました。
そんなある日、一緒に行きつけの食堂”キツネ嫁の星”でご飯を食べたあと先に帰ったイヌの忘れ物を渡そうと追いかけたスヨンは、そこで男たちに暴行を受けるイヌを見つけます。
「兄さん!」と叫んだスヨン、すると男たちは車にイヌを乗せ逃げようとしたため近くにあったバイクで追いかけたところ…
角を曲がったところでスヨンを狙って急後進してきた車にスヨンははねられ、体に重度の障がいを負ってしまうのでした。
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それ以降イヌは見舞いにも一度も来ず音信不通になり、スヨンは12年間車椅子生活を余儀なくされ、苦しいリハビリと周囲の好奇の目にさらされる地獄の日々を送ってきました。
自分の環境に絶望し、ある時階段から車椅子ごと落ち命を絶とうとしたスヨン…
その瞬間、スヨンの車椅子を掴み彼を救ったのは食堂”キツネ嫁の星”の店主であるヨルムの父でした。
その後、ヨルムの父から研究者のミスターチャンを紹介され、彼はスヨンの神経を失った右腕と右脚にはめる”ウェアラブル”を作りスヨンに平凡な暮らしをプレゼントしたのでした。
「物事に偶然はない、すべて意味があることだ」が口癖だったヨルムの父は、離婚して会えない娘ヨルムの写真をいつもスヨンに見せていました。
そのため交通事故で飛んできた車から守った時も、職場で出逢った時も、ヨルムが”キツネ嫁の星”の店主のおじさんの娘だとわかっていたスヨン。
そうしてスヨンは様々なトラブルを通してお互いの想いが通じ合った時、ヨルムに父の話しをして更に距離を縮めたのでした。
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仕事も恋も順調でようやく人並みの幸せを手に入れたスヨンでしたが、職場で12年ぶりに再会したイヌが邪魔をします。
スヨンの右腕の怪力の秘密を探り彼を会社から追い出そうと動き出し、右腕に装着している”何か”の安全性を保安チーム長に調べるように仕向けたイヌ。
そんな中で、ヨルムもイヌの思惑によりスヨンが身体障がい者一級だということを知ってしまうのですが、彼を気遣い知らないフリをします。
しかしこれ以上秘密を持ちたくないと判断したスヨンは、遂にヨルムに右腕のウェアラブルを見せます。
始めこそ戸惑いを見せたヨルムでしたが、スヨンの姿を受け入れ、それでも変わらず彼を愛するのでした。
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しかし職場では徐々に疑いの目を向けられるようになり、窮地に陥るスヨン。
その上、神経に直接刺激を与えるウェアラブルを装備して度々体を酷使したスヨンは、体の内部でかなり炎症が進み壊死が始まってしまいます。
このままでは命も危ないからウェアラブルを脱ぐように説得するミスターチャンでしたが、スヨンはもう二度と車椅子の生活はしたくないと頑なに拒否。
あの生活に戻るくらいなら命を失ってもいいと言うスヨンの意思は固く、ミスターチャンは頭を悩ませます。
あと1か月だけ普通の人のように仕事も恋もしたいと願うスヨンの想いを無碍にできないミスターチャンでしたが、一方でウェアラブルには異常が現れ近くにある金属を引き寄せたりと限界が見え始めます。
そうして苦肉の策として考えた末に、ミスターチャンはヨルムに会いに行き、もしスヨンの体が制御不能になったらウェアラブルをショートさせ完全に停止させる放電器を彼女に託すのでした。
そんなある日、スヨンはイヌをずっと脅してきたチョ部長に誘拐されます。
チョ部長とは12年前にイヌに暴行しスヨンを事故に遭わせた人物で、彼は事故後スヨンに手出ししない条件でイヌを脅し空港を民営化するために聡明なイヌを利用していました。
イヌが必死にスヨンを空港から追い出そうとしていたのはチョ部長からかつての弟を守るためでしたが、スヨンの存在を知ったチョ部長により結局誘拐されてしまいます。
倉庫で目が覚めたスヨンは始めはイヌが自分を誘拐させたと思っていたのですが、そこで同じように誘拐されたイヌを見てこれまでの事情を知ります。
部下にスヨンを始末するように言いイヌを連れて出て行くチョ部長。
もちろんスヨンの怪力を知らないチョ部長の部下たちはスヨンにこてんぱんにやられ、スヨンは怒ってイヌを助けに向かいます。
そうして危機一髪のところでイヌを救い、スヨンは12年ぶりに義理兄と和解したのでした。
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その後自宅に帰るも、家の前で待っていたヨルムを見た途端にスヨンは力尽きて倒れてしまいます。
ミスターチャンを呼び何とか峠は越えますが、スヨンの体は壊死が進み右腕中があざだらけで限界でした。
ヨルムは、ミスターチャンからこのままではスヨンはまた1週間以内に倒れると言い、放電器を使うのが正しいのかと問うヨルムに対しそれよりもまずは命を助けないといけないと言われたのを思い出します。
「わかってる…だけど、本人が選んだ人生に他人が干渉してもいいのだろうか。」
翌日目覚め笑顔で朝ごはんを用意するスヨンの顔を眺めながら、ヨルムはそう考え葛藤するのでした。
一方で、スヨンはヤンチーム長に辞職願を提出します。
ヤンチーム長はミスターチャンと共にアメリカへ治療しに行くのかと聞きますが、治療を受けたとしても治る可能性は低い、ある日突然職場に来られなくなった時に受理してくださいと言うスヨン。
ヤンチーム長はその事実をヨルムに伝え、ヨルムはスヨンの固い決意を感じ彼を失ってしまうかも知れないことに涙します。
その後ヨルムはスヨンを呼び出し、「このままそばにいてくれない?私がスヨンさんの腕になり脚になるわ。もうウェアラブルを脱いで、治療を受けて。」と彼を説得します。
しかしそんな彼女の言葉に、”現実は君が思っているよりはるかに辛いものだ。そんな現実に直面したら疲れていくはず。君にそんな負担をかけたくない。”と頭の中で思うスヨン。
私を一人にしないでと泣くヨルムに対し、「このまま行かせてくれ。僕は君にとってただの通過点だ。」と話しますが、そんな事言わないでとヨルムは号泣しながら彼に抱きつきます。
”僕は君にとって通過点でなければならない。君の美しく輝かしいあるひとときに、君のことをこんなにも愛していた僕がいたということだけ覚えていて。君の記憶の中で生きられるなら僕はそれだけで十分だ。”
スヨンは号泣するヨルムを抱きしめながら、そう思い涙するのでした。
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後日、保安チームのテギとヨンジュ、そしてウンソプと共に楽しい時間を過ごすヨルムとスヨン。
その帰り道、ヨルムは今晩は一緒いたいとスヨンにお願いします。
スヨンはその日の夜、毎朝ヨルムと共に起きて一緒にスーパーに買い物へ行き家で一緒に楽しく談笑する、そんな他愛もない幸せな夢を見ていました。
そうして幸せそうに眠るスヨンの隣で目覚めたヨルムは、静かに鞄から放電器を取り出します。
無防備に眠るスヨンの右腕に涙を浮かべながら放電器をあてようとしていたその時…ヨルムの手をスヨンがそっと掴みます。
「生きて。辛いだろうけど、私のために諦めずに生きて。私は待ってるから。」そんな彼女の涙ながらの言葉に、同じく涙を流すスヨン。
そしてヨルムはスヨンにそっとキスをし、放電器をあてるのでした。
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それから1年後、治療のために発ったスヨンからは音沙汰なく、ヨルムは相変わらず仁川空港で利用者の安全を守ることに手を尽くしていました。
そうしてターミナルを見回っていたところ、掃除のおばさんたちが曲がった鉄のポールを持って超人的な力を持つ男性がいたと噂しているのを耳にします。
スヨンだと確信し、入国審査場のほうへその男性が向かったと聞いて走って探しまわるヨルム。
なかなか見つからず目に涙を浮かべ途方に暮れていたその時、遠くでお掃除ロボットに追いかけられている男性を見つけます。
以前、お掃除ロボットになぜか「ごみ」と認識され追い回されていたことがあったスヨンを思い出すヨルム。
ようやく見つけた愛する人の姿に、ヨルムは泣きながら微笑みます。
「毎日多くの星が降ってはまた飛んでいく場所。”キツネ嫁の星”に彼が戻ってきた。」
そう言い戻ってきたスヨンの元へ走って抱きつくのでした。