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伏線の回収が完璧
「僕はお兄ちゃんのものじゃない、ムンガンテはムンガンテのものだ!」と幼いガンテが叫んだこの台詞。
http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=et0876&logNo=222022407426
今回もいま最高に売れっ子な子役のムンウジン君が熱演したこのシーン、短いながらに心に残っている方も多いのではないでしょうか。
ガンテの母親も、結局は愛情を持っていたものの大変な生活の中で彼に愛を伝えるのが下手でしたね。
そんな中で生まれたこの台詞。
始めはガンテはサンテの物じゃないと子供が吐いた捨て台詞が、最終回には感動の台詞として形と意味を変えて出てきます。
このドラマのラスト、私が思うにキャンピングカーを手に入れ3人で楽しくあてのない旅に出て幸せに過ごしましたとさ、めでたしめでたしでよかったと思うんですよ。
むしろそう終わるものと、ラスト1分前まで想像していたのですが…そこで終わらないのがこの作品のすごいところ!
最後にとんでもない爆弾が用意されています。ハンカチ必須です。
それはサンテが自立し、つまりガンテが初めて兄と離れ自分だけの人生を歩み始めるという予想もしなかった展開。
サンテが1人で仕事に戻ることを自分で考え、これまで自分のために生きてくれたガンテを解放します。
そこでサンテがこう言います。
「ムンガンテはムンガンテの物。お前はお前の物で、僕は僕の物なんだ。」
自閉症でどこまで記憶し理解しているのかわからなかった部分でしたが、お兄ちゃんはしっかりと幼いガンテの言葉を覚えており、そして理解していました。
その言葉の深い意味を知った時にはもう涙腺崩壊!!
ガンテの気持ちになって涙が溢れ、サンテの成長に涙が溢れ、感動しすぎてしばらく余韻から抜け出せませんでした。
こうしてお互いのために生きてきた兄弟が、最後はそれぞれ自分の道を歩き始める合図のような合言葉に形を変え、しっかり伏線を回収し最高に気持ちの良いエンディングを迎えます。
これ以上にこのドラマをおすすめする理由があるでしょうか、何とも上出来な作品でした。
https://m.blog.naver.com/saladin324/222055966358
大人な童話に込められたメッセージが深い
この作品では、このドラマ用に描かれた童話がいくつか紹介されます。
『悪夢を食べて育った少年』『ゾンビの子』『手、アンコウ』『春の日の犬』『本当の顔を探して』
など多くの童話があり、どれもドラマのためだけに作られた作品だそうです。
実際にある物語なのかと思ってしまうくらい、完成度が高かったですね。
子供が読む童話にしては少し過激な表現が多く絵もエキゾチックな雰囲気を持つものばかりでしたが、いくつかの童話は実際に販売もされたそうです。
童話の語りを聞いていると、ドラマの内容に絶妙に合った内容で鳥肌が立ってしまうこともしばしば。
ムニョンの心の叫びを反映したメッセージ性の強い童話は、他にはないこの作品の大きなキーポイントでした。
http://shop.k-plaza.com/shopdetail/000000018791/
こうして振り返ると、脚本・キャスト・結末、どこを取っても素晴らしいの一言に尽きるドラマ。
独特の雰囲気を放った作品で、映像美もまた魅力を増大させていました。
ちなみにキムスヒョンとOK病院の院長役のキムチャンワンはあの人気ドラマ『星から来たあなた』から再共演を果たしています。
http://kankoku-seoul.jp/kankokudramapsychokimsoohyun-13/
さらにジェス役カンギドゥンとジュリ役パクギュヨンは『ロマンスは別冊付録』以来の再共演で、今回はカップル役ではありませんでしたがファンとしては嬉しい発見でした。
そんな些細な部分から視聴者を楽しませてくれるドラマ『サイコだけど大丈夫』、感動の涙を覚悟してぜひ見てください!