韓国ドラマ『私の国』の感想|他の時代劇とは違った味のあるドラマでした

私の国 韓国ドラマ

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高麗時代が廃れ、新しく李氏朝鮮が建国された激動の時代を生きた青年たちを描いた作品『私の国』。

個人的に同じ時代のドラマ『六龍が飛ぶ』の大ファンだったこともあり、さらにヤンセジョンとウドファンのタッグと聞きとても期待していたドラマでした!

全話を視聴した感想としては、こんなに泣くと思わなかった…(笑)

歴史を描いた作品というよりも男の友情に重きを置いた作品で、他の時代劇とはまた違った味のある良いドラマでした。

詳しくどんな点が良かったのか、韓国ドラマ『私の国』を見た感想をいくつかに分けてご紹介していきます!

キャストが最高!目の保養ドラマかと思いきやがっつり時代劇

初めてこのドラマのポスターを見た時、ヤンセジョンを中心に後ろにウドファンとチャンヒョクが並んでいて「誰が主役?」と思ったほどの豪華さに興奮したのを覚えています。

それほど全員が主役を張れる人気イケメン俳優ばかり!

そんな中で主役を務め上げた俳優ヤンセジョン。

『30だけど17です』や『師任堂(サイムダン)、色の日記』などで人気を集めている俳優ですが、私のイメージとしては物腰がとても柔らかく、時代劇の主役なんてつとまるのだろうか…と思ったのが第一印象でした。

しかし、さすが俳優!これまでとは目の色が全然違い、熱い男を全力で見事に演じられていました。

今までのほんわかしたイメージを投げ捨てとてもワイルドな姿を見せてくれています。なんせいつも満身創痍、傷だらけでぼろぼろ(笑)

時代劇の役は難しいので賛否両論だったようですが、私としてはヤンセジョンの新境地を見ることができ彼の魅力が溢れていて大満足でした。

フィを演じたヤンセジョン
http://tv.jtbc.joins.com/photo/pr10011100/pm10054832/detail/15934

その親友役を演じたウドファンは、時代劇でもセクシーさ健在!

NETFLIXのドラマ『ザ・キング:永遠の君主』に続いてまた違ったアクションを見ることができ、時代劇でも素敵でした。

父と親友との間に挟まれ、あの切れ長の目から溢れ出る心の葛藤が見ていて何とも切ない…

フィを裏切ったかと思えば密かに守ったり、気持ちが痛いほど伝わってくる演技力はさすがでした。

ソノ役のウドファン
http://tv.jtbc.joins.com/photo/pr10011100/pm10054832/detail/15816

そして最後にバンウォン役を演じたチャンヒョク!

彼をこんな使い方していいのかな?と思ったのも束の間、この役は彼以外考えられない程にはまり役でした。

イバンウォンは朝鮮王朝を築いたイソンゲを父に持ち、ほかの兄弟たちとは比較にならないほど頭脳明晰かつ欲深い人物。

欲を内に秘め前面に出すことなく、ポーカーフェイスで冷酷に見えて実は心に多くの葛藤や苦しみを抱えている…
それでも国を手に入れるために戦う、そんな難しすぎる心の機微が痛いほどに伝わってくる圧巻の演技力。

チャンヒョク主演でスピンオフドラマを作ってもいいんじゃないかと思うくらい、バンウォンという人物を魅力的に演じていました。

バンウォン役のチャンヒョク
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そんな最高のキャストで作られた本作品。

かの8人のイケメン王子が出てきた『麗<レイ>』をも連想させる構えで、どんな目の保養ドラマなのだろうと見始めたのですが…

全然そんな甘いものではありませんでした(笑)

序盤から剣を使ったアクションシーン満載、途中からは心痛くなる展開も増え、がっつり時代劇!

恋愛要素も少なめなので、イケメンたちへの胸キュンを期待して見てしまうと少しがっかりしてしまうかも?

それでも、激動の時代に相応しい激しく熱い心を持った男たちの戦いを描いたドラマで、アクションもがっつり見ることができる見ごたえ抜群の作品でした。

フィの家族仲間への想いが熱い

談笑するフィとヨン
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高麗一の剣士であった父に鍛えられ、さらに弓の名手でもあるフィ。

武科の試験も、ソノの父が役人を買収しなければフィが勝ち、国のためにその腕を生かすことができたほどの腕前でした。

しかしそれだけの腕前を持ちながら、このドラマではフィは大抜擢して国の重役に就くわけでもなく(建国には貢献しますが)、ただただ大切な人を守るためだけに剣を握ります。

父が逆賊として自決してから貧しい暮らしを余儀なくされてきたフィには国のことなどを夢見る余裕なんてなく、ただ唯一の家族である妹ヨンを守ることだけが彼の生きる理由。

しかし、周囲はフィをそっとしておいてくれず、時代の荒波にどんどん巻き込まれていきます。

遼東討伐の先発隊に飛ばされ、記憶喪失の妹ヨンを人質に取られ、バンウォンと王の争いに巻き込まれ…

フィはただただヨンと静かに暮らしたいだけなのに誰も放っておいてくれない、ある意味大人気です(笑)

それもこれもみんな、フィの人格や腕が際立っていたためで、ソノの父はそんなフィを警戒し、バンウォンはそんなフィを手に入れようとします。

でも誰に何を言われようと、フィが剣を握り戦う理由はただ一つ、大切な人を守るためなんです。

そのぶれない軸は最終回まで変わることなく、男前な信念を貫き通す姿はこのドラマ最大の醍醐味!

ある時はヨン、ある時はソノ、ある時は仲間たちのため、いつでも自分ではなく人のために戦うフィの姿、最高に素敵でした。

バンウォンのキャラクターが最高

正装で遠くを見つめるバンウォン
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このドラマを語る上で欠かせないのが、李氏朝鮮第4代目の王となるイソンゲの五男イバンウォンを演じたチャンヒョク!

バンウォンは歴史的に見ると、自身が王になるために兄弟たちを虐殺し王権強化のために多くの犠牲者を生んだものの、国を確実に強く立て直した偉大なる王です。

そんなバンウォンが王になるまでの時代を背景に描かれた今回のドラマ。

バンウォンはフィに何度も無礼な態度を取られながらも、彼の腕のみならず大切な人を守るという揺るがない信念に惚れこみ、彼を手に入れたいと最後まで言っています。

それほどフィの真っすぐで大胆な心を気に入ります。

ドラマの始まりがバンウォンの政変の場面から始まるのですが、「この改革はフィなくしては成し遂げられない」という台詞に序盤からぞわぞわしたのを覚えています(笑)

これからフィの生い立ち、そしてバンウォンに信頼され活躍する姿が描かれるのだろう…そう期待したのですが、必ずしもそうではなく。

バンウォンは手にしたいものはどんな手を使ってでも手に入れ、そして手に入らぬのなら自ら壊してしまう性格。

フィはあくまでバンウォンに協力はするものの服従し彼の元につくことはなかったため、ドラマは最後に悲劇となってしまいます。

そんなバンウォンの理解しがたい難しすぎる感情の表現…チャンヒョクの上手いこと!!

残酷なのに憎みきれない、絶妙なキャラクターが言葉では言い表せない程魅力的なんです。

かの『六龍が飛ぶ』のユアインも最高の演技力で良い味を出していたのですが、今回のチャンヒョクはさすがベテランという手腕を見せつけられた気がしました。

主役を食ってしまいそうな圧倒的な存在感に惚れ惚れしてしまう今回のドラマ、チャンヒョクのこれまでの出演作の中でも殿堂入り間違いなし!

悪役がとことん悪役

時代劇には欠かせない、もう同情の余地もないほどの悪役。

今回は良い役も悪い役もマルチに演じられるアンネサンがそんな奸臣の役を演じられていました。

ナムジョン役のアンネサン
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ソノの父役で、権力欲に満ちた極悪人です。憎らしかったですね…(笑)

嫡男を亡くし庶子のソノを虐げ、自分も権力を保つためにソノを利用し、そのためにさらにフィも利用し…

とにかく自分の利益のためなら家族だろうと簡単に裏切り利用してしまう、情の全くない人物です。

出てくるたびに後ろに黒い影が見えてしまうほどの圧倒的悪役感、さすがでした。

悪役の上手いベテラン俳優はどんなドラマでも悪役であることが多いのですが、アンネサンは良い役のこともあり今回はまた違う顔を見ることができました。

最期の瞬間までそのぶれない軸は清々しいとまで言うべきなのか…ぎりぎり息子のソノには少しだけ情を見せてくれたのが救いでした。