そんなカンビョンジュン作家の日記を、ある日ダニは偶然ウノの家で発見します。
いつだったか、「世間が僕を見捨てても、ダニヌナは味方だよね。何かを守るために仕方なくそうしたんだろう。そうやってダニヌナは僕を信じてくれるよね?」とウノが言っていたことを思い出したダニ。
話したくても話せなかったウノの孤独な悲しみを想い、ダニは涙します。
そこへ帰宅したウノはようやくダニに秘密を話せたことに、内心ほっとしたのでした。
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2113171
そうしてウノの問題が解決した一方で、ダニは高卒だと経歴を偽ったことがバレてキョルから契約解除を言い渡されてしまいます。
何とかこれまでの頑張りを認めて再考して欲しいと社長にお願いしますが、規則は規則ということで大好きな会社を去ることに。
その後、厳しかったコ理事の助けもあり小さな出版社で働き口を見つけるのですが、そこが様々な支払いを滞納したりコピペをする作家を見てみぬふりをするような会社。
以前の職場での社員たちの情熱を見ていたダニは、一生懸命に本を作っている人たちに申し訳ない気持ちになり、社長の態度が気に障ったダニはそのまま辞表を提出します。
また無職か…と思ったところ、会社の外にキョルの社長が現れます。
なんと、ダニに特別採用として以前の給料の2倍を出してまでマーケティング部へスカウトするとのこと。
というのも、ダニがまだキョルで働いていた時に応募していた社内コンペで見事1位に選ばれたためでした。
晴れてキョルに戻ってきたダニを盛大に拍手で迎えてくれるキョルのメンバーたち、ウノも全身で喜びをダニに伝えるのでした。
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後日ウノは、ソジュンをかつてカンビョンジュン作家が好きだった食堂へ誘います。
そこで、ある日キョルに送られてきたカンビョンジュン作家の書きかけた作品「英雄たち」の完成した原稿を机に出します。
キョルではカンビョンジュン作家が帰ってきたのではと大騒ぎになりましたが、真実を知るウノは、その作者がソジュンであることに気付いていていました。
そして、ソジュンにカンビョンジュン作家の日記とメモを手渡します。
ウノがずっと気になっていた、カンビョンジュン作家の著書「4月23日」という内容と全く関係のない題名の秘密、そして「息子が会いに来た」というメモ。
自分を息子だと勘違いしたのだろうと思っていたウノでしたが、ソジュンの誕生日が4月23日であることを知り、ソジュンがカンビョンジュン作家の息子であると確信を持ったのでした。
ソジュンは家に帰り、一晩引きこもってウノから受け取ったカンビョンジュン作家直筆の日記やメモを読んでいました。
父が残した文字を読みながら、父は思い出せなかっただけで自分は捨てられたわけではなかったのだと知ったソジュンは、父を想い1人涙するのでした。
翌日、ウノはある電話を受けソジュンと共に加平へ向かいます。
カンビョンジュン作家が危篤との連絡でした。
最期に父との再会を果たしたソジュン、そしてその隣で号泣するウノ、2人の息子に見守られながらカンビョンジュン作家はこの世を去りました。
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作家を看取った後、ソジュンはウノに過去に一度だけ母の治療費を助けて欲しいと父に会いに行ったことがあると話しました。
父からそれ以降連絡がないのは、自分を息子だと認めていないからだと思っていたソジュン。
そこで父の残した作品「英雄たち」を書きあげ、自分は父の血が入ったれっきとしたカンビョンジュンの息子なのだということを父に伝えたかったと言います。
ソジュンが「英雄たち」を苦労して書きあげたおかげで、父の死に目に会えたのだろうと彼を慰めるウノ。
ソジュンは、ずっと父の面倒を見てくれたウノに御礼を言うのでした。
カンビョンジュン作家は、遺書をウノへ書き残していました。
そこには、これまで苦労をかけたことへの謝罪と感謝、そして自分の年譜を書いて欲しいという願いが記されていました。
その言葉を受け、再度改訂版として出版された著書「4月23日」の最後にカンビョンジュン作家の年譜を書き、本人の直筆の日記まで全てを載せたたウノ。
こうして世間はカンビョンジュン作家の真実を知ることになりました。
ようやく心の重荷を下ろしたウノ、父のような存在を亡くし落ち込む彼を、ダニがそっと抱きしめます。
キョルは相変わらず本への熱意で溢れた社員たちの活気で溢れていました。
売れる本を作った同期のフンに比べ、絶対に売れないと言われる本を作ってしまったダニとジユル。
何とか出版して欲しいとお願いしながらも、「もう少し待って」と言われ続け落ち込みます。
ところがある日、別の本の増刷を祝う打ち上げで、ダニたちの本が遂に出版されると発表され歓喜するダニ。
ダニたちが作った本のような売れないけど価値のある本を作るために、キョルはヒット作を出し続けて予算をカバーするのだとウノは説明し、キョルの社員は一層士気を上げるのでした。
その帰り道、みんなの前で突然ダニの手を握って走り出すウノ。
社員たちに関係をばらしたウノに、「バラしちゃってどうするの」とダニは言います。
「ばれたって構わない、俺はダニが好きだとみんなに言いふらしたい」
そう言ったウノはダニに優しくキス。
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2113221
そして、ダニが語ります。
「古い本を再び開く。
私の好きな本で何度読み返しても下線を引いてしまう本。
毎日新たな発見をさせてくれる本。
私の一番古い本。」
コンテンツ
『ロマンスは別冊付録』の感想
https://ameblo.jp/ljs8/entry-12447337233.html
キャストたちが着ている洋服やウノの家やキョルの事務所など、とにかくすべてのシーンおしゃれでセンスを感じる作品でした。
こんな世界で生きてみたい、こんな会社で働いてみたいと思わせられる素敵な映像ばかり。
本がどのように作られ私たちの手元に届いているのか、出版社の方や作家の想いも知ることができ、もっと本を大切にしようと思わせてくれました。
また登場するキャストもみんなが良い人ばかりで、優しい気持ちになれる作品でした。
どんな逆境にもめげず一生懸命に努力して働くダニの姿は見習うものがあり、そんな彼女が最後には幸せを手に入れ大満足の結末^^
何よりも、ウノの一途な恋には胸キュンしないはずがない!
なんといってもイジョンソク自身、ずっとイナヨンが憧れの女性だと公言していました。
果たして彼の笑顔は演技なのでしょうか、本心なのでしょうか(笑)
そんな彼の自然体な演技は視聴者を虜にすること間違いなしです。
劇中にダニも言うのですが、ウノはいつもダニが気付かないところで彼女のために動いています。
そんな健気で見守り続ける静かな愛情表現が、もどかしくもとても温かい。
ウノの告白の方法もまた、「雪が美しいですね」という夏目漱石の言葉を借りての愛情表現で、本当に一つ一つの台詞やシーンがロマンチックでおしゃれだなと感じました。
そして、劇中でカンビョンジュン作家はウノに、本のような人になれと遺言を残しています。
本は世界を変えはしないけれども、一人の人の心を温かくするだろう、と。
本という題材を元に視聴者に温かいメッセージを伝えてくれるドラマ、いま隣にいる人をより大切に想える素敵なストーリーでした。
最後に
入隊前最後の作品となったイジョンソクとベテラン女優イナヨンの共演作である韓国ドラマ『ロマンスは別冊付録』。
出版社を舞台に繰り広げられる、愛と人生について語り掛けてくれる、お洒落な物語でした。
誰かにとって一冊の本のような存在になれたら幸せだなと、見終わったあとに温かい気持ちにさせてくれる至極のおすすめドラマです。