BTS花様年華のストーリーを解説&考察!怖い?完結してる?見る順番は?

BTSの花様年華韓国男性アイドル

WINGSシリーズの動画の解説・考察

花様年華のストーリーはまだ終わっていません。

「誘惑」に出会った少年たちの葛藤と成長を描いたのが『WINGS』シリーズです。

まず、カムバックトレーラーです。

このトレーラーは『FIRE』のMVと関連していると考えられています。

MVのはじめにユンギが「YOUTH」と書かれたフェンスを飛び越えて、全身黒い服を着た人と握手をし、終わりに「BOY MEETS WHAT」という文字が流れます。

この握手をした相手こそが「EVIL(悪)」で、少年たちが「悪」と出会ったことを表現しているといえるでしょう。

そして『WINGS Short Film』に続いていきます。

まず、前提として『WINGS』はヘルマン・ヘッセの『デミアン』という小説に大きく影響を受けていて、ショートフィルム内のナムジュンのナレーションには文章の一部が使われています。

「二つの異なる正反対の世界の昼と夜 この時間に入り混じる」(動画0:25)

『WINGS』で重要となるのが「二つの世界」です。

「昼と夜」「善と悪」「光と闇」の世界が存在していて、『WINGS』では「悪」の部分に焦点を当て、彼らの内面で起きている葛藤が描かれています。

ハイタカの絵(動画2:18)

デミアンにも出てくるハイタカは、「もがきながら卵(世界)を割って羽ばたいていく」ことの象徴として考えられています。

ここでは、ハイタカの絵で「自分自身で世界の殻を割って成長していく」ことを表しているのではないでしょうか。

各メンバーがいる殻の中の世界とは、

ナムジュン:他人と深い関係を築かない世界

ユンギ:他人との関係を絶って音楽やお酒に溺れる世界

ジン:自身と向き合わず、父親や周りが望む「いい人」として生きていく世界

ホソク:母親が原因で患った病気を抱えながら(母親という存在を自分の中に意識しながら)生きていく世界

ジミン:トラウマから目を背けるために嘘をつく世界

テテ:自分と姉を苦しめる父親を殺したいという願望を抱いている世界

ジョングク:ヒョンの存在を支えにしている世界

 

そして、『WINGS』に収録されているソロ曲ですが、花様年華で少年たちが抱えていた過去に関係しているように思えませんか?

ソロ曲を制作するにあたってコンセプトがある程度決まっていたとメンバーが話していたので、『デミアン』や花様年華のストーリーと重なる部分があると考えていいと思います。

そこにメンバーたちが過去の経験をもとに歌詞を書いているため、ストーリーと実体験が入り混じっていることで、リアリティさが生まれています。

アブラクサス(動画16:34)

生と死、神と悪魔、善と悪、相反する二つのものを同時に持ち合わせた神がアブラクサスです。

何度タイムリープをして過ちを正しても、彼らに幸せだけが訪れることはありませんでしたよね。

暗い過去を抱えている少年たちにとって、相反するものを統合している神アブラクサスは、まさに理想の姿として描かれています。

「卵は世界である。生まれ出ようとするものは一つの世界を壊さなければならない。

そして鳥は神のもとへ飛んでいく。その神の名はアブラクサスという」

引用されているナレーションからも「7人が世界を壊して理想の自分に向かって成長していく物語」だということがわかります。

ここで、『Euphoria』と『LOVE YOURSELF Highlight Reel ‘起承轉結’』の物語を挟んでから、本編であるMV『Blood Sweat & Tears』へと入っていきます。

ここでは、実際に「悪」と出会った少年たちが描かれています。

天使と悪魔

ホソクが天使、テヒョンが悪魔の役割をしていると考えられています。

悪魔(テヒョン)の誘いによって、少年たちが悪と出会う様子は、ジョングクの持つ飴やジミンの持つリンゴ(禁断の果実)で表現されています。

悪魔とのキス

他の6人とは違い、何か腑に落ちないような表情をしているジン。

悪魔(テヒョン)に目隠しをされたジンが目を開けると、目の前には黒い羽を生やした像がありました。

ここでジンは像とキスを交わし、悪と出会うこととなります。

ジンの顔にひびが入る

このMVのポイントとなるのは、悪を知ったからといって闇に堕ちていくわけではないということです。

悪を認知した上で、それも自分として受け入れて成長していくのがWINGSで描きたいことですよね。

最後のシーンでは、ジンが鏡に向き合うと顔にひびが入ります。

タイムリープで6人を救ってきたジンでしたが、結果はうまくいきませんでした。

なぜなら、本来救うべきは自分だったからです。

自分の中にある悪を知り、自分自身と向き合って(鏡と向き合って)、成長していく(顔にひびが入る=卵にひびが入る)ことが、ここで表現されているのではないでしょうか。

この後、『FAKE LOVE Teaser 1』→『FAKE LOVE』の順番に見ていくと、さらに話がつながっていきます。

LOVE YOURSELFシリーズの動画の解説・考察

『花様年華 on stage:prologue』後の世界とされているのが、2018年から始まった『LOVE YOURSELF』シリーズの『Euphoria』です。

初めに『I NEED U』で描かれていた不幸から少年たちが救い出される描写があリます。

このことから『Euphoria』は、タイムリープでジンがみんなを救ったことで幸せになった世界だということがわかります。

MVや『花様年華note』などを参考に、6人に訪れた結末がこちら。

ナムジュン:客と揉める原因となったお金をジンが拾う

ユンギ:ジョングクによって火事の現場から救い出される

ホソク:階段から落ちそうになったところをジミンに救われる

ジミン:みんなの助けを借りて、親に入れられた病院から抜け出す

テテ:父親を殺害する直前にホソクが止めに入る

ジョングク:ナムジュンとジンによって屋上からの転落を回避

 

7人の少年たちのハッピーエンドが描かれているかと思いきや、最後の海のシーンからまた不穏な気配が漂います。

ジンが展望台に登る

タイムリープが起きていることを知らないはずのテテが、不思議そうな顔で展望台に登るジンを見つめています。

テテは、これまでタイムリープで起きていたことを全て夢の中で見ていました。

そして、自分の代わりにジンが登っていることに違和感を覚えます(『花様年華note』より)。

エンドロールのメッセージ

「兄さん、それだけですか?僕たちに隠してることが他にもあるんじゃないですか?」というメッセージとともに、『I NEED U』にも登場したジョングクが交通事故に遭うシーンが流れます。

テテは一連の流れをジンが引き起こしていたことに気づき、そこから7人の関係が崩れ始めます。

そして、『Euphoria』に続くのが『Highlight Reel ‘起承轉結’』です。

『Euphoria』での海の日以降、7人はまたバラバラに過ごしています。

出会いと別れ

少年たちのそれぞれの物語が描かれた『Highlight Reel ‘起承轉結’』では、女の子との出会いがあります。

楽しい時を過ごしていたように見えますが、やはり不幸が訪れます。

事故に遭ったジョングクは入院中に仲良くなった女の子が亡くなってしまったり、ユンギやジミンは乗り越えたと思っていた過去のトラウマがよみがえって関係が崩れてしまったりと、それぞれ苦しい時を過ごすこととなります。

ジンの彼女が目の前で交通事故に遭う

再びタイムリープが起きますが、ジンは疲れ切ったような表情をしています。

何度過去をやり直しても新しい壁にぶつかることに、既に気づき始めたのかもしれませんね。

なぜ何度もタイムリープをしても全員が幸せになる世界が訪れないのでしょうか。

ここで、『Blood Sweat & Tears』の「本来救うべきは自分だった」という部分に繋がっていきます。

自分を受け入れるために、今少年たちが向き合うべき世界が描かれているのが『FAKE LOVE』です。

まず『FAKE LOVE Teaser 1』を見てみましょう。

「’Magic Shop’は、恐れを前向きな姿勢に変える心理的な技法」

少年たちはMagic Shopと思われる場所で、それぞれアイテムを差し出して新しいアイテムと交換をします。

ナムジュン:鏡→ヘアゴム

ユンギ:(不明)→飴

ジン:イヤモニ→(不明)

ホソク:スニッカーズ→ケーキ

ジミン:森の絵葉書→傘

テテ:(不明)→カバン

 

これらはそれぞれの少年に深く関係しているものです。

少年たちが渡しているものは、『WINGS Short Film』で彼らにとってネガティブだったアイテム。

渡されたものは、『Highlight Reel ‘起承轉結’』でポジティブに描かれていたアイテムです。

最後に走ってきたジョングクだけは、鍵の入った箱を渡されました。

6人のヒョンたちが心の支えだったジョングクには、交換するものがなかったと考えられます。

ヒョンたちを助けるため、ヒントとなる鍵を得たジョングクは、『FAKE LOVE』のMV本編で行動にうつします。

6人のいる部屋(世界)

ジョングク以外の6人は、それぞれの部屋にいます。

これらの部屋は、仮面をかぶっていない本来の姿やそれぞれの受け入れなくてはならない世界を表現しているのではないでしょうか。

ナムジュン:鏡のある部屋→父親の「お前だけでも生きるんだ」という言葉を受け、「生き残らなければならない(『Butterfly』のMVで鏡に書いた言葉)」世界

ジン:タイムリープを起こしていた部屋→「いい人」になることに囚われている世界

ユンギ:ピアノや炎の部屋→母親を亡くしたショックから抜け出せない世界

ホソク:お菓子や遊園地の部屋→幼い頃に母親に捨てられ、トラウマに支配された世界

ジミン:病院の部屋→トラウマから抜け出せない世界

テテ:携帯電話の部屋→自分ではどうしようもできない父親から救われたい世界

 

テテは『花様年華 on stage:prologue』の初めに、父親を殺した後「ヒョン、僕今会いたいです」と誰かに携帯で電話をかけています。

この相手はナムジュンだったと判明しています。

テテの後ろに書かれた「SAVE ME」という文字からも、テテは本当は誰かに助けを求めたくて、苦しんでいたのではないかと考えられます。

そして、ジョングクは渡された鍵を使って、ヒョンたちを救おうとしているのではないでしょうか。

スメラルドの花

「伝えられなかった本心」という花言葉を持つスメラルドの花。

実は、『RUN』でユンギの部屋に置かれていた花や『Highlight Reel ‘起承轉結’』でジンが持っている花束は全てスメラルドだったのではと言われています。

そして、『FAKE LOVE』のMVでジンが必死に守っている花もスメラルドです。

おそらく、他の6人には言うことが出来ない、タイムリープや学生時代の裏切りなどを必死に隠し続けていることが、ここで表現されているのではないでしょうか。

『Euphoria』のエンドロールで流れた「隠してること」と通ずるところがありますよね。

ジンは、何度タイムリープをして過ちを直しても、望むような完璧な幸せだけが訪れることはありませんでした。

なぜなら、少年たちには、それぞれが仮面をとった自分と向き合い、過去の自分も受け入れて、自分自身として認めることが必要だったからです。