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『私の国』のネタバレ
激戦地である遼東の最前線に送り込まれている間に妹のヨンをジョンに人質に取られてしまったフィ。
そのジョンの命令でバンウォンに近づき信頼を得たフィに、ジョンはバンウォンを殺すよう指示します。
ヨンのためには仕方がない…とバンウォンの胸に毒矢を2本放つフィ。
毒に倒れたバンウォンを見舞いに来たジョンはバンウォンに対し捨て台詞を吐き、遂に裏の顔を見せます。
さらに命令通り動いたにも関わらず、ジョンはフィを捕らえ、その場でヨンのために自害するように指示。
フィは妹を想い胸に剣を刺し、自害するのでした。
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フィが倒れたのを確認し、ジョンは次にヨンも始末しようとしますが、ソノがジョンを救い出します。
ヨンは奇跡的にこのタイミングで記憶を取り戻し、ソノが連れて逃げようとした矢先ジョンの私兵に囲まれてしまいます。
そこへフィの仲間であるチドたちがやってきて2人を助け難を逃れます。
そうしてヨンが倉庫で待っていると…そこへやってきたのはフィでした。
フィとバンウォンが倒れたのはすべて2人で計画した演技で、幼い世子を立て裏で権力を握ろうとするジョンの計画を暴くためのものでした。
こうしてフィとヨンは、数年越しの涙の再会を果たします。
この頃、ソノは父ジョンが送った兵がフィとヨンを狙っていることを2人に知らせるために馬を走らせていました。
追いついてきた兵と戦うフィやチドたち、そこへソノもやってきて共に戦います。
そうして先に川のほうへ逃げていたヨンの元へフィが辿り着いた瞬間…ヨンが敵の剣に倒れてしまいます。
最期の瞬間まで想い人だったソノを待つヨンは「お兄ちゃんの妹でよかった…」と言い、フィの腕の中で息絶えるのでした。
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一方で王座を狙うバンウォンは、いよいよ乱を起こす準備を始めていました。
ヨンを失いジョンへの復讐しか頭にないフィは、バンウォンに協力することに。
そんなバンウォンの計画に気付いた王ソンゲとジョンは何とか阻止しようと画策しますが、結局バンウォンは次期王となる幼き世子であり弟を手にかけます。
息絶えた幼い息子を腕に抱き涙する父ソンゲを残し、バンウォンは痛む心を隠してその場を去るのでした。
その頃、ジョンの立てこもっている屋敷に到着したフィの軍隊。
フィに父は殺させないとソノが抵抗しまたも激しく剣を交える2人でしたが、結果的にフィがソノに致命傷を負わせ、次いで表に出てきたジョンとフィが戦います。
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フィの力に勝てるはずもなく倒れ込むジョン…しかしこんな瞬間でもフィに悪びれる様子もなく堂々とした態度のジョンに、フィはさらに怒りを爆発させます。
復讐心に燃えジョンを手にかけようとするのですが、隣で倒れる親友ソノの前でその父を斬ることができず躊躇するフィ。
するとあとから駆け付けたバンウォンが、フィの前に入りジョンを遂に斬ります。
「友の父親を奪ったら、ずっと後悔に苦しむことになる」そう言ったバンウォンもまた、多くの苦しみを抱えながら革命のために前に突き進んでいたのでした。
その後、人を殺めることに疲れたフィはバンウォンの元を去ろうとするのですが、次はバンウォンを手助けしたことに憤慨したソンゲがフィやその仲間を狙い兵を送ってきます。
そこで仲間を守るためにバンウォンを王にするしかないと判断したフィは、引き続きバンウォンに協力することに。
一方で、父を殺され反逆者の家族として家も没落し満身創痍のソノは、復讐のためソンゲに対しバンウォンの首を捧げますと最後の賭けに出ます。
こうしてソノはバンウォンの兄を使ってバンウォンを陥れる計画を立てますが、結局傷を負わされピンチを迎えたソノ。
それを助けたのはやはりフィで、バンウォンにはソノに逃げられたと嘘の報告をします。
「ソノはまた俺を狙ってくるだろう。その時お前はどうする」とバンウォンに尋ねられ、迷いなく「友人を助けます」と答えたフィ。
バンウォンは「そうなるとフィを殺すだろう」と呟き、フィは受けて立つという態度で受け取るのでした。
その後、フィは傷を負い横たわるソノに対し、親友としてソノの気持ちを理解してあげきれていなかったと話し、2人は数年ぶりに和解します。
一方でたまたまバンウォンの剣の師匠がフィの父ゴムだと聞いたフィは、父の自決の黒幕がバンウォンだったことを知ってしまいます。
最後まで高麗を守ろうとした武将のゴムは、新しい国を夢見るバンウォンにとっては邪魔な存在だったために自決に追いこんだのでした。
そのことをフィよりも一足先に知ったソノは、このままではフィがバンウォンに殺されてしまうと思い、自身の父の復讐も込めて部下1人だけを引き連れてバンウォンの家へ侵入。
しかし、人数を見ても勝ち目があるはずもなく、長年協力し合った部下を亡くし、ソノも絶体絶命の状態に。
そうして最後に剣が向けられた瞬間、フィが助けにきます。
フィはバンウォンに弓を向けながら、「父を死に追いやったことや自分を騙し利用したことはすべて忘れる、その代わり大君が助けてくれたことや慰めてくれたこともすべて忘れる。だから俺の一番大切な友人を守らせて欲しい、でなければ大君は今日ここで死ぬ」と脅します。
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本気で向かってくるフィを前に、今までの褒美だと言い2人を逃がすバンウォン。
フィはバンウォンとここで決別し、親友のソノを守ったのでした。
しかし、足を引っ張り得る存在を放っておくバンウォンではないことはフィもわかっており、何とか生きる方法を模索。
ヒジェに逃げるよう勧められるも、フィはバンウォンに取引を持ちかけます。
それは、亡き父ゴムを慕っていた将軍たちに会いに行き、バンウォンに反旗を挙げないよう説得する代わりに、自分たちは放っておいて欲しいというものでした。
バンウォンはこれに承諾します。
そうしてフィは一緒に行くと言うソノと共に将軍たちに会いに。
その村にはかつてのゴムの部下や、戦で行き場を失った民たちが住んでおり、フィは歓迎されます。
父の残した偉業を前に感動するフィでしたが、フィたちを追ってきたバンウォンの刺客に襲撃を受けます。
タイミングよく助けに来たヒジェやチドたちに救われ無事村人たちを避難させ、その場はひとまず逃げ切ったフィたち。
その日の夜、フィはヒジェに腕輪をプレゼントし「行ってくる」と別れの挨拶をします。
フィは1人、バンウォンに会いに行くことを決めていたのでした。
王宮では、幼い世子の死後現王となっていたバンウォンの兄が、バンウォンに王位を引き継ぐ手筈を進めていました。
かなり抵抗したソンゲも最終的には力を失い同意、次期王になることが確定したバンウォンは1人玉座へ上がります。
そこへフィと、彼を1人で行かせられないと共にやってきたソノが門の前に到着し、護衛の兵士たちと戦い始めます。
すると外を守る多くの兵士たちをソノが1人で遮り、フィをバンウォンがいる建物の中へ誘導します。
明らかに不利な状況に、涙を飲み後ろ髪引かれながらバンウォンの元へ走っていくフィ。
玉座のそばに立つバンウォンに対し、なぜ約束を破ったのかと責め、バンウォンの首に剣をあて、仲間たちを始末する命令を取り消さなければここで首を斬ると迫ります。
そして「私の大切な人たちを受け入れてください」とお願いするフィ。
「それでもお前は死ななければならない」と言うバンウォンに対し、フィは「喜んで死んで差し上げます」と答えます。
「お前が皆を救った」
バンウォンのこの言葉にほっとしたフィは、ソノの待つ外へ…そこには、剣が貫通ししゃがみ込むソノの姿が。
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もう終わったよとソノを支えるフィに、「俺はいつも遠くて高いところばかりを見ていた。あとで見ると、後ろにお前とヨンがいた。俺の国は一歩後ろにあったのに、早く気付けばよかった。」というソノ。
そうしてフィの「ゆっくり休めよ、俺もすぐに行くから」という言葉を聞き、ソノは静かに息を引き取ります。
その時、門の前にヒジェが走ってきたのが遠くに見えたフィは、「もっと笑わせてあげたかった…」そう微笑み、後ろから大量の矢を放たれソノの後を追ったのでした。
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ヒジェやチドたちはフィの犠牲によって守られ、幸せで平凡な日常を手に入れました。
バンウォンはその能力により朝鮮をより強い国へと成長させます。
皆で笑い合う中、ヒジェはフィを想いながら山を見上げ、「私たちにはそれぞれ守らなくてはいけない国があります。傷つき折れて壊れたとしても、自分の国を守ることを諦められないのは、それが生きることだからです。」と呟きます。
フィもソノも、自分が思う『私の国』を守るため命をかけたのでした。