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『ザ・キング:永遠の君主』のネタバレ
謀反の夜、リムの目的は世界を支配するために国宝”萬波息笛”を手に入れることでした。
そのためにリムはまず皇帝がいる天尊庫に部下と侵入し、四寅剣(韓国の宝剣)でゴンの父である皇帝の命を奪います。
その現場を目撃してしまった幼いゴンは、床に落ちた四寅剣を振りかざし抵抗したところ、リムが持っていた萬波息笛にあたり笛が半分に。
怒ったリムがゴンの首を締めていると、そこへ黒ずくめの何者かが侵入してきます。
その隙に、床に倒れたゴンは意識が朦朧とする中、落ちていた萬波息笛の半分を懐に隠したため、リムはやむを得ず半分だけを持って逃げていきます。
ゴンは助けてくれた黒ずくめの何者かに手を伸ばすも、結局その者はそのまま去って行きました。
幼いゴンの手に残ったのは、その何者かが持っていた”警察庁 警部補チョン・テウル”と書かれたIDカードでした…。
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その後、リムの死体が見つかり逆賊はこの世を去ったものと思われました。
しかし、すっかり成長したある日、ゴンがたまたま竹林を通ったところパラレルワールドへ繋がる次元の扉となる”幢竿支柱”が出現します。
くぐってみるとそこには道が一筋あり、あたり一面が水平線で囲まれた無の空間が広がっていました。
突き進むとそこはパラレルワールドの大韓民国で、ようやく幼い頃から探し続けてきたチョン・テウルを見つけます。
始めは大韓帝国の皇帝だと名乗る身元不明の怪しい男を冷たく突き放すテウルでしたが、ある日彼に大韓帝国について行きすべてを信じるのでした。
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パラレルワールドを行き来する中で、ゴンは両世界に同じ顔をした人物、つまりドッペルゲンガーが存在することを知ります。
そして危惧した通り、逆賊リムは大韓民国にいた自分のドッペルゲンガーの命を奪って亡骸を大韓帝国に送り込み、自分は大韓民国でのうのうと生きていたことが発覚。
リムは自身を”神”と名乗り、人生に絶望した人に目をつけ接触しパラレルワールドで幸せに暮らせる新しい人生をプレゼントすると言い、その対価として彼らを手下にして自分の勢力を増やしていました。
つまりそれぞれの世界にいるドッペルゲンガーを入れ替え、時には命を奪い、自分の思うままに人を操っていたのでした。
テウルはゴンと共にリムを捕まえるため秘密裏に捜査を始めるのですが、思っていたよりも2つの世界はすでに大きく入り混じっていて、2人は事の重大さに気付きます。
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その後もリムの手下を捕まえ少しずつリムに近づいていくゴンとテウル。
そんな中で、自分の幼い頃の記憶に疑問を持ちだしたシンジェが、大韓帝国に生まれリムの手により大韓民国で育った被害者だったことが判明します。
シンジェは幼い頃の記憶の中に、テレビで幼い皇帝が国葬で涙する場面を見た記憶があり、それを聞いたゴンによりシンジェが大韓帝国の国民だったということがわかりました。
その昔、大韓帝国のシンジェの母はお金に困り、幼いシンジェと共に心中しようとしたところをリムに声をかけられます。
そして、シンジェの母は息子を大韓民国へと手放す代わりに、ゴンの皇宮でリムのスパイをすることを選んだのでした。
大韓民国のシンジェのドッペルゲンガーは交通事故により植物状態となっており、リムは植物状態の彼を隠し、植物状態から目が覚めたように見せかけシンジェを大韓民国に送り込みます。
ゴンとテウルと共に捜査をしていたシンジェは、捜査の中で植物状態の自分のドッペルゲンガーを発見し衝撃を受け涙するのでした。
一方で、捜査をするためにテウルから目立たない黒いジャケットをプレゼントされたゴン。
試着をしていると、その時ゴンの元にテウルのフリをしたルナが訪ねてきます。
天涯孤独で犯罪に手を染め、死んだように生きてきた上に余命わずかと絶望しているルナに、テウルの居場所を与えると現れたリム。
リムはルナにテウルのフリをさせゴンを消す計画で彼女を大韓民国に送り込むも、ゴンは少し話してすぐにテウルではないことに気付きます。
ルナがなぜか持っていた”チョン・テウル警部補”と書かれたIDカードを見てお前がルナかと言い、ふと鏡を見た瞬間…
黒ずくめの服を着てテウルのIDカードを手に持っているルナこそが、あの謀反の夜に幼い自分を助けに来た黒ずくめの何者かだったことに気付きます。
ところがゴンは既にルナが持ってきた飲みものを口にしてしまっており、そのまま意識を失ってしまうのでした。
IDカードがなぜルナの手にあったのか…それは、テウルが大韓帝国に行った時のこと、持ち物をIDカード含めてすべて預けており、その時になぜかIDカードだけが紛失。
結局それを盗んだのが皇宮でリムのスパイだったシンジェの母で、それがリムの手に渡りルナに手渡され、再びゴンの手に戻ってきたのでした。
すぐにヨンが来て病院に運ばれたゴンは、数日昏睡状態に陥るものの無事目を覚まします。
そして自分が謀反の夜に幼い自分を助けに来た黒ずくめが何者だったことを知ったゴンの耳に、突然どこからか笛の音が聞こえ始めます。
自分を助けに行かなければいけないと感じたゴンは、そのまま”幢竿支柱”のある竹林へ。
全く同じころ、謀反に失敗した原因を作った男が成長したゴンだとあるきっかけで気付いたリムもまた、謀反の夜の自分を助けるために”幢竿支柱”へと向かっていました。
そうして2人が同時に別の次元の扉を通った途端…
無の空間で”萬波息笛”が1つとなり、半分になる前に戻ろうとする笛の力により2人は謀反の夜へ導かれます。
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リムは謀反の直前に昔の自分に会いに行き、幼いゴンの命を奪って完全な”萬波息笛”を手に取るように助言。
ところが傲慢な若きリムは謀反が失敗するはずがないと言い、未来からきた自分に腹を立て剣で首を斬ってしまいます。
そうしてリムの救出作戦は失敗に終わり、過去の通りに幼い自分を助けに行ったゴンは歴史をそのまま繰り返します。
すべてが終わり、再びテウルの待つ場所へ戻ろうと次元の扉をくぐるゴン、しかしそこは過去の大韓民国でした。
半分の”萬波息笛”では平行移動しかできないことに気付いたゴンは、次元の扉をくぐった無の空間内では外の1年が数分で過ぎることを知っていたため、その中で外の26年を待つことに。
2020年に戻るまでに無の空間内でも数ヶ月はかかるため、待っているテウルのために過去のテウルに会いに行くゴン。
5歳のテウル、2016年のテウルと少しずつ成長する彼女に会いに行き、そのたびに現代のテウルの記憶が新しく上書きされていきます。
そのためゴンが謀反の夜から戻れなくなっていること、そして少しずつ自分の元に戻るために近づいてきていることを知り涙するテウル。
次元の扉で時間を待ちながらようやく外で26年が経った時、ゴンはようやく2020年の大韓民国に辿り着き、テウルの元へ走り涙の再会を果たします。
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一方でゴンはじき大韓帝国で行われる亡き母の追悼式に、リムが大韓民国に住むゴンの母のドッペルゲンガーを連れて行くことを計画していると調べ上げます。
そこでリムに会えることを確信したゴンは大韓帝国に戻る日をヨンに尋ねられますが、怪我を負い入院しているテウルが1人で歩けるようになるまで待つように指示します。
テウルに怪我を負わせたのはルナで、自分がテウルの座を得るには彼女を消さなければいけないとテウルを襲ったものでした。
しかし、ルナはテウルがいない間にテウルの父と束の間の平凡な幸せを感じ心が揺らいでおり、結局命を奪うほど悪人にはなりきれなかった、寂しい少女でした。
その後、ゴンとテウルは束の間の幸せな時間を過ごします。
テウルはゴンが全てを元通りにするための唯一の方法として、もう一度謀反の夜に戻りそこでリムを打ち首にすることを計画していることに薄々気付いていました。
しかしわかってはいたものの、そうなるとゴンが大韓民国に来る未来がなくなり、つまり2人が出逢うことのない未来になってしまうことが怖かったテウル。
それでも行くしかないゴンは、テウルが元気になった日の夜、彼女に計画を告げます。
テウルが止めれば行くことができないから行けと言ってくれと人生で初めて許しを乞うゴンに、テウルは戻ると約束してと涙を流します。
「宇宙のあらゆる扉を開いて君の元へ戻る」と約束し、2人は別れを惜しむのでした。
その後リムが現れる日に大韓帝国に行き、遂にリムを捕まえたゴン。
これで2つに割れていた”萬波息笛”が1つになり謀反の夜に戻れると思ったゴンでしたが、既に笛は2つに割れていたため、リムの持つ笛の扉はリムが持っていないと開かないことが判明します。
過去に戻るにはリムと同時にそれぞれ別の次元の扉をくぐり、無の空間の中で”萬波息笛”を1つにする必要がありました。
リムを放すわけにはいかない中で、リムを監視し一緒に次元の扉をくぐる役割を名乗り出たのはずっと協力してきたシンジェでした。
ゴンが過去に戻り歴史を変えた時、無の空間がどうなるかは予想がつかず生きて帰れない可能性もある中で、彼は命をかけて世界を守ることを選びます。
そうしてゴンは大韓帝国から、シンジェとリムは大韓民国から次元の扉に入る日時を約束して別れたのでした。
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ひとまずリムを警察署に連行したシンジェ、しかしテウルがリムの取り調べをしていくうちにゴンの計画を知ってしまい、自分に行かせて欲しいとシンジェに頼みます。
テウルを止めるためにシンジェは一生言うつもりのなかった長年秘めてきた気持ちを口にしテウルに告白。
それでも結局、1人で残っては生きていけないと涙ながらに懇願するテウルを止めることはできず、テウルが行くことになります。
そうしてやってきた決行の日、テウルは手錠をかけたリムを連れて大韓民国の”幢竿支柱”の前に待機し、大韓帝国にいるゴンと約束した時間に次元の扉の中へ。
テウルはその無の空間の中でリムと2人、ゴンの動きを待ちます。
一方で無事謀反の夜に再び戻ったゴンは、すべて過去と同じようにしなければならないと考え、ヨンには外でリムの退路を断つように命じます。
しかし、これがゴンを守る最後のチャンスだと言い張るヨンを止めることなどできるはずもなく、2人で幼いゴンがいる天尊庫へ。
そして歴史は繰り返されます。
ゴンの父である皇帝はリムの手により命を奪われ、そして倒れ込んだ幼いゴンの首を締めるリム。
そこへゴンとヨンがやってきて敵と銃撃戦を繰り広げ、ゴンはリムを狙い、ヨンは幼いゴンを必死に守ります。
ところが銃撃戦の中でリムが完全な”萬波息笛”を手にした途端、ゴンが持っていた半分の”萬波息笛”が消え去ります。
完全な”萬波息笛”を持って逃げたリムを追うゴン。
一方で、幼いゴンを守り切ったヨンは銃弾を受けており、おぼつかない足で見つからないように身を隠します。
そしてふと、昔幼いゴンから「そなたはこれから天下無敵の剣だ」と言われた時の事を思い出し、命をかけて皇帝を守ったヨンは微笑みながら目を閉じました。
その頃、2つの世界の狭間にいるテウルとリムの手にあった半分の”萬波息笛”も消え、「遂に俺が手にしたんだな」と笑みを浮かべるリム。
銃をリムに向けたテウルに対し、この空間では植物の芽も出ず風船も永遠に割れず、無の空間のために銃弾は出ないとリムは彼女をあざ笑います。
それでもゴンが失敗したのなら、なおさらテウルの手でリムを消さなければならないと覚悟し、銃弾の出ない銃をリムに向かって撃ち続けるテウル。
すると突然、嵐が起こり、同時に銃弾が発砲されリムが倒れ込みます。
「成功したのね…もう二度と会えないのね…」テウルはそう呟き涙するのでした…。
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過去ではちょうど、竹林へと逃げたリムにゴンが追い付き、攻撃したことでリムの手から”萬波息笛”が地面に落ちた瞬間でした。
リムに向かい、四寅剣に刻まれた文言を唱えるゴン。
そして遂に「逆賊イリムを打ち首にする」と言い、ゴンはようやくリムの首を討ち取ることに成功します。
すべてが終わり安堵しつつ、テウルが言った「2つの世界の流れが変わったら私はあなたを思い出せなくなる、あなたは見知らぬ存在に…。」という言葉を思い出し悲しむのでした。
すべてが終わった瞬間、意識を失い目を覚ますと竹林にいたテウル。
通行人に携帯電話を借りて強力班のチーム長に電話しみんな無事か聞き、最後にシンジェ兄さんは?と聞いた途端に涙を流します。
リムが謀反の夜に打ち首になったということは、リムの手で大韓民国に来たシンジェはこれ以上テウルのそばには存在しませんでした…。
その後、テウルは相変わらず警部補で相変わらず月に一度お給料日は孝行娘で、何も変わっていないはずなのに何だか世界が変わった気がしたと感じるテウル。
彼女はゴンが彼女に会いに来たすべての瞬間を覚えていました。
ある日には街で軍服を来たゴンのドッペルゲンガーとすれ違い、「別の扉を開けてでも君に会いに行く」と言ったゴンの言葉を思い出し涙を流します。
「いつ来るの?」そう言い涙を流している時、別の世界ではゴンが扉という扉を開けテウルを探していました。
扉を開け様々な平行世界へ行き、ある世界では女優、ある世界では軍人、そのまたある世界では刑事だったテウルのドッペルゲンガーに会いに行くゴン。
しかし一向に大韓民国への扉は開かず途方に暮れていました。
そんなある日、テウルは親友のナリから「テコンドー道場に馬に乗った人が来てる」と連絡を受けます。
すぐに彼だと気付いたテウルは一目散に駆け付け、ようやく会えた愛しい人を前に目に涙を浮かべます。
「やはりこの世界にも存在しているんだな。そしてここでも私を知らずにいる。」と、少々心が折れ駄目元で話すゴン。
しかしテウルの眼差しを見て「どうして泣いているんだ?どの世界の君も幸せそうだったのに。君は私を知っているようだな…」と感付き始めます。
そして「私を覚えてるのか?」と言いテウルが首にかけている警部補のIDカードを見て、ようやく探し続けてきた彼女を見つけたと確信するゴン。
涙を流すテウルを目いっぱいに抱きしめます。
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そしてゴンはゆっくりと、これまで何があったのか話し始めます。
逆賊リムを打ち首にしてからヨンを助けに行き、ヨンは現代の大韓帝国に戻り、その後は扉という扉をあけながらテウルを探し続けていたということ。
ヨンは元気に生きており、次元の扉の中にいたゴンとヨンとテウルの3人だけが、記憶を失わずにすべてを覚えていました。
すべてを聞いたテウルは彼にキスをし、「愛してる」と気持ちを確かめ合うのでした。
大韓帝国でルナは運よくソリョンの実家の魚屋さんに養子にもらわれ、この世界では総理にはなれなかったソリョンと姉妹として元気に幸せに過ごしていました。
成長し刑事になったシンジェはテウルの代わりにルナと兄妹のようにいい関係を築き、
大韓民国で事故により植物人間になっていたシンジェのドッペルゲンガーは、事故を回避し元気に成長し父の事業を継ぎ社長に。
また会いに来たゴンを思い出せないウンソプは、国家情報院になりナリと恋人関係になっていました。
一方でテウルは皇后になる道は選ばず、2人で週末だけ様々な時代を旅行するという”萬波息笛”を持つゴンたちならではの特別なデートを楽しんでいました。
「この先私たちの前にどんな扉が開いても
君との瞬間が時に切ない方向へ向かっても
この愛が永遠に続きますように」
そうして2人は手を繋ぎ、
“自ら選んだ運命を愛し、今日1日だけを大切に生きる”という愛の形を選んだのでした。