韓国ドラマ『知ってるワイフ』の感想|チソン作品はほとんど見たファン視点

知ってるワイフ韓国ドラマ
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トップ画像https://www2.myjcom.jp/special/tv/hanryu/feature/sitteruwife/

視聴率不敗神話を持つ俳優チソンの主演作である韓国ドラマ『知ってるワイフ』。

個人的にもチソンが好きで彼の作品はほとんど見てきましたが、今回も期待を裏切ることなく見てよかったと思える作品でした。

人生の教訓盛りだくさんの『知ってるワイフ』を見ての私の感想を紹介していきます!

演技の幅が広い!ベテラン主演2人による圧巻の演技力

第1話目から笑えないほどに崩壊した夫婦の関係をリアルに演じたチソンとハンジミン、他人事のように思えない視聴者も多かったのではないでしょうか。

まず主演のジュヒョク役を演じたチソン。

チソンが演じた恐妻を恐るジュヒョク
https://m.blog.naver.com/sonodani/221330663690

恐妻に怯える銀行員の役、なんとも型にはまっていて笑ってしまいましたね(笑)

びくびくしながら家に帰り、唯一の楽しみは妻に内緒でこっそり買ったゲームのみ。

仕事で帰っても家はぐちゃぐちゃで炊飯器は空っぽ、1人で冷凍ご飯を解凍して食べている姿はさすがに可哀想でした…(笑)

そうして結婚当時は可愛らしかった妻の変わってしまった姿に嫌気がさし離婚まで考えるジュヒョク、なんと願いが通じて過去に戻り妻を代えることに成功します。

そこから始めは喜びに舞い上がるジュヒョクでしたが、それも束の間、すぐにジュヒョクの後悔オンパレード!

妻を恐妻へと変えてしまったのは自分のせいだったのだと気付き始めるも時すでに遅し…自業自得とも言える状況ですが、どうも気の毒になってきます。(笑)

このびくびくした演技から、自暴自棄に陥り人を遠ざけ悲壮感漂う雰囲気作りまで、これがまた上手なチソン。

演技が絶妙で見ていて可哀想になってくる彼だったからこそ、最後まで飽きずに見通すことができたなと思います。

他の人だったらイライラしてリタイヤしてしまっていたかも?(笑)

そこまで落ちてようやく気付けた夫婦のあるべき姿、最後は素敵なチソンの夫・父親の姿を見ることができてほっとしました。

 

そんなジュヒョクの妻ウジン役を演じたのが女優のハンジミン。

ハンジミンが演じた恐妻ウジン
https://www.insight.co.kr/news/169516

元気でハツラツとした役が多い彼女でですが、序盤の捨て身の演技はさすが。

手入れをする時間もないことを表したぼさぼさのくるくるパーマ姿で、仕事をしながら家事と育児に追われ余裕のない妻を全力で演じています。

自分の仕事だけで全く家庭を顧みない夫にイライラするのもわかる~と共感間違いなしです。(笑)

ちょっとやりすぎかなぁと思った場面もありましたが…苦笑

ジュヒョクが過去を変えてからは、恐妻と化した彼女の姿はなく生き生きと働く銀行員としてジュヒョクと再会。

過去が変わり銀行員となったウジン
https://www.chouchoutrip.com/entry/sitteruwife-kansou

見た目も変わり、よく笑うウジンはとても綺麗で可愛らしい女性となっていました。

恐妻の時と元気でサバサバしている魅力たっぷりな女性の姿を見て、その演技のふり幅はさすがハンジミン、拍手ものでした。

見ていて楽しい脇役たち!豪華なカメオ出演者も

どうも見ていてヤキモキする夫婦のやり取りでしたが、それを間で癒してくれたのがジュヒョクとウジンを取り巻く脇役たち!

特にジュヒョクの親友2人との男の友情は最高でした。

ジュヒョクと親友ジョンフとサンシク
https://m.blog.naver.com/kdd8906/221340926487

好きな人を取られても友情を捨てることのなかったジョンフと、親友の恋人を横恋慕した形になったジュヒョクに怒りながらも心配で仕方がないサンシク。

大人になってもあれほど熱い友情を維持するのはなかなか難しく、何かあるたびに相談し慰め合い心の支えになる3人の関係にはとても癒されました。

また個人的に好きだったのは映画パラサイトにも出演されているイジョンウン演じたウジンのお母さんです。

ウジンの母
http://www.entermedia.co.kr/news/articleView.html?idxno=8634

話の前半では認知症の役で可愛らしくも感じる演技、見事すぎて出てくるたびに嬉しくなり楽しく視聴できました^^

そして、終盤にびっくり登場するのが有名俳優のチョジョンソク!

カメオ出演したチョジョンソク
https://www.sedaily.com/NewsVIew/1S4ONEMAG0

出てきた瞬間爆笑してしまいました、相変わらずくすっと笑えるコメディ演技で素敵でしたね。

本作の脚本家が、チョジョンソク主演のドラマ『あぁ、私の幽霊さま』と同じ方だった繋がりで少しカメオ出演されたとのこと。

ほかにも同じ作家繋がりで『キム秘書はなぜ?』などに出演していたカンギヨンもクレーマーとしてカメオ出演しており、ここでもかなり笑わせてもらいました。

彼の演技は本当にシュールで癖になり、いつ見ても好きになってしまいます(笑)

カメオ出演したカンギヨン
https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2018/09/12/2018091201598.html

こんな豪華な脇役やカメオ出演者がたくさん散りばめられているのも、このドラマの見ごたえをぐーんとアップさせています。

夫婦とは…?教訓が込められた脚本

もし人生をやり直すことができたら…というある男の願望が叶うところから始まる本作品。

恐妻に虐げられることに嫌気がさしていた時に、偶然再会した大学時代のマドンナがタイムスリップすることで自分の奥さんになるという、なんとも世の男性の煩悩の塊的な始まり方(笑)

過去を変え現実に妻が変わった時のジュヒョクの喜びようは見ていて複雑でした…苦笑

というのも、基本的に物語はジュヒョク目線で進んでいき、序盤に過去を変えた時点で元いた妻のウジンと2人の子供はいなくなってしまいます。

しかし、やり直した人生でも結局ウジンに惹かれ過去を悔やむようになるジュヒョク。

明るかった妻ウジンを恐妻に変えてしまったのは自分に責任があったのだと、彼女に向き合ってこなかったのは自分だったのだと気付いたジュヒョクは、新しい世界ではウジンの幸せを願い彼女から逃げ続けます。

最後には過去を悔いてウジンと再び結ばれるというラストですが…賛否両論あるのはわかりますね。

過去をやり直し結ばれたジュヒョクとウジン
https://m.blog.naver.com/jaya_1007/221343061227

なんと言っても後悔先に立たず、いくら最後は分かり合えてお互いが幸せな人生を手に入れたとしても、始めの苦しんでいたウジンや何の罪もない2人の子供はもういないのですから…

そこはちょっと残念だなぁという気は正直してしまいました。

できるなら、もう一度その過去に戻り恐妻と化してしまった彼女を包み込んで欲しかったな…なんて。

まぁそれはストーリー上仕方のないことで、そこを差し引いても最終回のエンディングや全体の脚本には教訓がたくさん散りばめられており拍手ものでした。

特に最終回のジュヒョクからは名セリフがたくさん飛び出します。

その一つが、妻との関係に悩むジョンフへ放った言葉。

「俺が試してるのは”一日一称賛”、つまり一日一回妻を褒めるということ」

「何があっても無条件に妻の立場に立って考えてみて。妻の気持ちを汲み取る努力をすれば妻の態度も良くなる。なぜなら夫婦関係は相対的なものだから。」

なるほどなぁ…夫に聞かせたいなぁ…なんてと聞きながら思ってしまう言葉たち。

ウジンに対し以前できなかったことに全力で取り組むジュヒョク、最終回は最高に素敵な夫&父親となります。

子供を抱くウジンとジュヒョク
http://www.spotvnews.co.kr/?mod=news&act=articleView&idxno=237662

先に昇進したウジンを心から応援し一緒に喜び、共働きでも以前は任せっきりだった家事や育児にも積極的に参加。

ラストは夫婦で協力し合う姿は世の共働き夫婦の理想的な姿だなと見ていて思いました。

自分のことしか考えていなかった夫婦がタイムスリップを通してお互いを思いやることを学び、円満な夫婦関係を築いていく様子は誰もの心に響く教訓が込められていました。

チソンとハンジミンの抜群のケミ(演技の相性)と演技力で、すっきりまとまり心穏やかに迎えたエンディングに満足な作品でした!